当社の採用に関する考え方

企業への就職は今後の人生を大きく左右する重要な出来事であると思います。

ある年の学生は平均14.5社に応募(ES提出)して、8.9社の面接に進み、1.9社の内定を貰い、97.6%の学生が無事就職していますが、その後3割近くが3年以内に退職しています。

ある程度はやむを得ない事情があったためと考えても、2割以上の学生が頑張って選んだ企業を転職市場で戦うのに十分なスキルを身に着ける前に転職しています。

ではなぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?

学生側は大事な就職先であるにも関わらず、そこまで深く調べずに「なんとなく」で入社し、企業側は学生に対して自社の良いところばかりでマイナス面の説明をしなかったため、入ってみて「違う」と感じるミスマッチが起こっているからではないでしょうか。

学生側は初めての就活ということもあり、高校や大学の進学経験から「なんとなく」で決めるのは経験不足の面があるため大目に見る必要があるとは思いますが、それでも、今後の人生を左右する決断をしっかり考えて行い、自分の決断に対して責任を取る覚悟を持って入社して頂きたかったと思います。

企業側の担当者は給料をもらって活動しているため、自分の所属する企業の利益(採用数)を優先するのはわからなくもないですが、早々に辞めた場合の会社の損失を考えず、目先の数値(採用数)に到達しない焦りから説明不十分なまま学生を強引に引き入れた結果、入社後のミスマッチが起こり、結局会社としてマイナスになっていると気づくべきだと思います。

結論として、ミスマッチの主原因は、企業側担当者の説明不足に尽きます。

学生が就職先を決めるのに企業の採用担当者が与える影響は大きいでしょう。

他人の人生を台無しにするかもしれないという自覚がなく、浅はかな知識で自分の利益を優先する採用担当者がいなくなることを切に望みます。

そのあたりを踏まえ、木内計測の採用に対する考え方は以下のようになります。

当社では一人前になるのに10年はかかると考えています。

そのため「何人採用したか」ではなく「10年後まで辞めなかった社員を何人採用したか」という基準での採用活動を心がける必要があると考えています。

それを達成するためには「信頼できる会社であること」が重要であり、そのために窓口である担当者は一人づつ真摯に向き合う必要があるという結論に達しました。

担当者は会社員である前に社会人の先輩として、理解が浅い学生に対し就職活動の考え方や知識を話す必要もあるでしょう。

会社の利益ではなく、学生の利益を優先的に考え、就活相談、進路相談にも喜んで応じ、時間をかけて説明していくことが、信頼を築くためには必要だと考えています。

当社は多くの企業がある中で当社の存在を知り、説明会に来ていただけた御縁に感謝し、「時間の無駄に終わった」と思われないよう、頂いた貴重な時間を有意義にしようと心がけて説明にあたります。

一度の説明だけでは満足しないかもしれません。

ならば、何度でも納得いくまで説明を聞きに来てください。

結果「木内計測の選考に進まない」となったとしても、それはきちんと説明した結果、正しい判断をしていただいたと好意的に受け止めます。

「この会社【で】いい」ではなく「この会社【が】いい」と納得して入っていただきたい。

そのようになればお互いにとって良い結果に結びつく。

そのように考えて採用を行っております。